PJ: 大谷 憲史
相次ぐ教員の不祥事、同じ日に「懲戒免職処分」と「起訴」が=宮崎県で
2009年09月22日 07:59 JST
【PJニュース 2009年9月22日】今年に入り、宮崎県教育委員会では不祥事が相次いでいる。8月4日には生徒に対するセクハラ(性的嫌がらせ)行為で、県中央部の県立高校の男性教諭A(48)が懲戒免職処分となった。また、9月18日には、県の迷惑行為防止法違反で県北部の県立高校の男性教諭B(39)が懲戒免職処分となったが、同日、同じく県北部の公立小学校の男性教諭C(44)が強制わいせつ罪で起訴された。これ以外にも女性の小学校教諭D(38)が傷害罪で逮捕され、現在、起訴休職処分となっている。相次ぐ不祥事に、宮崎県教育委員会は大丈夫なのか。
県中央部の県立高校に勤務するA教諭は今年7月11日、自分が顧問を務める部活動の練習の合間に、盗撮目的で体育館の女子更衣室に侵入した。動画撮影機能付きボールペンをダンボールに刺してロッカー付近に設置した。その後、更衣室に入った女子生徒がこの不審なペンに気付き、友人などとパソコンでデータを再生したところ、更衣室内の様子などが収録されていた。同日、A教諭がこの女子生徒に対して「ボールペンを知らないか」とたずねたことから事件が発覚し、相談を受けた生徒の親が学校に届け出た。
宮崎県教委は、この行為が「生徒に対するセクハラ行為にあたる」として、8月4日に懲戒免職処分にした。渡辺義人県教育長は「教職員が児童生徒へのセクハラを行ったことは、遺憾極まりない。大変重く受け止めている」と謝罪した。
その後、渡辺県教育長は、謝罪を繰り返すこととなる。
7月9日、宮崎県警は、県北部の県立高校に勤務するB教諭(39)は、6月27日午後10時頃、宮崎市内の歩道で、宮崎市内の高校に通う女子生徒(16)の自転車の前にわざと飛び出して衝突した。「足が痛い。もんでくれ」などと言い、自分のズボンと下着を下げさせ、下腹部を数十分間マッサージさせた。
事件発覚後、渡辺県教育長は「教育への信頼を著しく損なうもので遺憾。事実関係を把握し、厳正に対処したい」とのコメントを出した。
当初、強制わいせつ容疑で逮捕されたが、容疑を宮崎県迷惑防止条例違反に切り替え、宮崎地裁に起訴された。裁判では、検察から懲役6か月が求刑され、9月25日に判決が言い渡されることになっているが、県教委はB教諭と面会し、本人が事実を認めたことから、9月18日付けで懲戒免職処分にした。
そして同じ9月18日、県北部の公立小学校に勤務するC教諭が起訴された。偶然同じ日になったのだが、県教委にとっては不名誉な日となってしまった。
このC教諭は7月29日の午後6時前、県北部の小学校体育館の女子更衣室で、11歳の女児の胸を触ったなどとして、強制わいせつの罪で逮捕された。
さらに不祥事は続く。
今年6月24日、里親として養育している男児(6)を虐待したとして、県南部の小学校に勤務するD教諭(38)を傷害罪で8月24日に逮捕、起訴した。県教委は9月15日、地方公務員法に基づき、この教諭を起訴休職の分限処分にした。
D教諭は今年の4月、自宅で寝ていた男児の両尻に噛み付き全治1か月のけがを負わせたり、6月には左足の付け根あたりを指でつねるなどして約1週間のけがを負わせたりしていた。児童相談所から「虐待の疑いがある」との通報を受けて警察が捜査していた。
この事件を受け、渡辺義人県教育長は、「教職員の逮捕に衝撃を受けている。事実関係を把握し、厳正に対処したい」と報道機関にコメントしたが、このような言葉を何度聞いただろうか。
この4人は「セクハラ行為」「強制わいせつ」「虐待」と、教諭としては許されざる行為に走ってしまった。しかも、立て続けに4件も起きたことは、宮崎県民も驚きを隠せない。
一部の教諭によるこのような信用失意行為は、他の大多数の教職員にとって非常に迷惑なことである。子どもたちの命を守り、明日の日本を背負っていけるように教育・指導する立場にある者が、どうしてこのようなことができるのだろうか。
渡辺義人県教育長の言葉ではないが、今回、一連の不祥事で、教育への信頼、子どもや保護者との信頼関係を著しく損なってしまった。今後どう回復させていくのか、見守っていきたい。【了】
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