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PJ: 大谷 憲史

市民メディア「JANJAN」による著作権違反を糾弾する!
2009年10月28日 07:34 JST


JANJANにルールを守る気はあるのか(キャプチャ画像、作成:大谷憲史) 

【PJニュース 2009年10月28日】程度の差はあれ、明らかなる「著作権違反」を野放しにし、会社として責任をとろうとしない日本インターネット新聞社を糾弾するために、この記事を書くことにした。全国各地から送られてくる市民記者からの記事がなければ、市民メディアは成り立たない。いわば、市民記者からの投稿記事は、編集部にとっては出荷する前の商品と言っても良いだろう。

今回、その商品を杜撰に取り扱っている実態が明らかにする。これは編集部員一人の問題ではなく、記事を取り扱う会社としての問題である。事件が発覚してから約1か月、会社としての経過説明も謝罪も一切ない。いったい、会社としての説明責任はどうなっているのだろうか。

私が市民メディアにかかわるようになったのは、2007(平成19)年2月であった。当時のオーマイニュースに、宮崎市職員の飲酒運転に関する記事が掲載されたことが始まりであった。子どものころから書くことが好きで、教員時代にはほぼ毎日のように学級通信を書いた。オーマイニュースなき後は、ツカサネット新聞に投稿するようになったが、JANJANニュースを知ったのは、08(平成20)年7月であった。

自分のペースでコツコツと投稿を続け、これまでに283本の記事が掲載された。JANJANでは、「ネット左翼だ!」「ネット右翼だ!」などと、互いの主張を展開する記事も多々見受けられるが、私はそのような記事を書くことは少なく、もっぱら地元・宮崎のことや自分が書ける範囲での記事を投稿していた。JANJANの将来を憂い、「こうすればよいのではないか」という記事も書いた。

今回、その記事が事件の発端となってしまったが、実際に私が事件を知ったのは、全く別の市民記者のコメント欄であった。

9月26日、JANJAN編集部では「市民記者懇談会」を開くことになっていた。私も懇談会に参加したかったが時間がなかったため、9月23日ごろ、今後のJANJANのことに関する原稿を書いた。タイトルは、「本当に改革する気はあるのか」である。市民記者懇談会に間に合うように、入稿した。JANJANオムニバスというコーナーでは、ほとんど編集部の手直しなしで掲載される。この原稿もオムニバス用だったので、内容に問題がなければ、翌日にでも掲載されると思った。

しかし、懇談会が終了した26日を過ぎても、この原稿が記事として掲載されることはなかった。原稿の内容に問題があったのだろうか。掲載時期を過ぎてしまっては何の意味もないので、原稿の削除を編集部に依頼した。ここまでなら市民メディアではよくある話である。

懇談会の2日後の9月28日、懇談会に参加された市民記者のレポートが掲載され始めた。ある記事のコメント欄で、思わぬことが発覚した。

「市民記者懇談会」に参加した20数名の市民記者に配布された懇談資料の一部として、私の未掲載記事である「本当に改革する気はあるのか」が配布されていたというのである。

このJANJANニュースサイトの「Q&A」のページ、および、JANJANの市民記者規約第10条に著作権のことが明記されている。それによると、「記事の著作権は、『卵の記事』(本社が編集作業中の記事)については市民記者が所有、一般記事(本社が編集作業を終え掲載した記事)については市民記者と本社の共有とする」(『JanJan』市民記者規約より抜粋)となっている。

つまり、記事がJANJANのニュースサイトに掲載された場合、その著作権はJANJAN編集部と筆者である市民記者の双方が持つことになるが、記事が未掲載の場合は、原稿及び写真とも筆者である市民記者に著作権があるのである。

この市民記者規約に照らし合わせると、今回のJANJAN編集部の対応は、明らかにルール違反である。自分たちが作ったルールを、自分たちで破ったことになる。

詳細な事情を確認するため、9月28日に編集部へ連絡したが、担当デスクが不在であった。出社次第連絡すると言うことだったが、担当デスクから電話が入ったのは10月1日であった。自分たちが仕出かしことに対して、このタイムラグはいったい何なのだろうか。

担当デスクに問いただしたところ、原稿は掲載する方向で編集を進めていたが、原稿の一部に不明確な部分があり、筆者である私に確認してから掲載する予定にしていたとのことであった。終わってしまった後では何とでも言い訳はできるのだが、担当デスクが意図して掲載しなかったことではないことだけは分かった。

しかし、筆者に問い合わせる予定にしていながら、どうして事前に原稿の不明確な部分に関して問い合わせなかったのかについては、単なる連絡ミスであると説明した。本当にそうだったのだろうか。

担当デスクとしては、私への事前の確認も済み、記事も公開されたものと思い込んだのだろうか。結果的には、著作権者の私に無断で原稿段階のものが印刷され、懇談会の資料として配布されたのである。最初から私に連絡しようとは思っていなかったのではないかとも思われる。20数名に配布する資料だから、連絡するに値しないと判断していたとすれば、それはそれで大きな問題である。

電話口で担当デスクは非を認め、再度、記事を掲載することを提案してきたが、それだけで済まされる問題ではない。これはJANJAN編集部が決めた著作権の取り決めを破る行為であり、は明らかな著作権違反ではないかとの私の問いかけに、担当デスクは否定しなかった。

インターネット上でニュースを提供する報道機関としてではなく、一企業としてのコンプライアンスが問われるのである。編集部員が少なく、仕事が大変だからという理由は、理由にならない。

自分たちの非を認めておきながらも、その後もJANJAN編集部の対応にはまったく誠意が見られなかった。【つづく】

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