PJ: 大谷 憲史
「JANJANニュース」はもはや市民メディアではない
2009年10月29日 07:45 JST

会社としての危機管理が問われているのだが(キャプチャ画像、作成:大谷憲史) 
【PJニュース 2009年10月29日】市民メディア「JANJAN」による著作権違反を糾弾する!からのつづき。市民メディアJANJAN編集部は、この程度の著作権違反を何とも思っていないのだろう。問題発覚後、会社としての説明責任も謝罪もなされていない。JANJANニュースサイトの記事のコメント欄には、私が編集部を攻撃しているかのような書き込みも現れる始末である。ちまたでは軽微なルール違反が大きな事故、事件につながることも多い。JANJANが左に傾いていようが、右に傾いていようが、そんなことは関係ない。言論人、報道機関としてのモラルが問われているのである。
この原稿を書いている10月27日現在、JANJANニュースサイトには何の反応もないし、私個人に対しても、経過説明も謝罪も行われていない。日本インターネット新聞社は、担当デスクが謝罪すればそれで終わりとでも考えているのだろう。
9月26日に行われた市民記者懇談会で私の未掲載記事が資料として使われたらしいが、私の手元にはない。そこで、9月28日、10月1日と再三にわたってその資料をメールで送って欲しいと編集部に要求し続けたが、一向に対応してもらえなかった。また、会社として今回の件についてどう対応するのかについて考えてほしいことも伝えていた。
10月5日になっても、編集部からのメールは届かなかった。そこで、夕方5時過ぎに編集部へ連絡を入れたところ、担当デスクから出た言葉は「すでに送りました」。しかし、メールは届いていない。確認してもらうと、まだメールを送っていないことが分かった。しかも、会社として今回の件についてどう対応するのかという回答ももらえなかった。編集部に対して、失望感が増す結果となってしまった。連絡すればするほど、ずさんな対応にあきれてしまった。果たして、会社として、組織体として、JANJAN編集部はきちんと機能しているのだろうか。
今回の件は、すべて編集部の業務上のミスとして発生したことである。企業における危機管理はどうなっているのか?ということなのだ。
担当デスクは「私を許さないのか」と私に聞いてきたが、これは担当デスク個人の問題ではなく、編集部、日本インターネット新聞株式会社の問題なのである。勘違いされては困る。会社としての説明責任が十分に果たされていない。会社としての危機管理が問われる。
JANJANニュースが、左に傾いていようが、右に傾いていようが、私には全く関係ないことである。言論人、報道機関としてのモラルや、記事を提供している市民記者に対する姿勢が問われているのである。その報道機関が、自らニュースを提供してどうするのか。
10月5日の電話で、今回のいきさつを担当デスクのほうで原稿にまとめ、未掲載原稿の末尾に【編集部注】としてつけることを私から提案したが、担当デスクの反応は鈍かった。そこまでしなくとも、会社の代表である社長が、今回の件に関する経過説明と謝罪をすれば済むだけのことである。
この電話の後、やっとPDF化された資料添付のメールが届いた。催促しないと何もできない状況では、いくら編集部に対して「誠意を持って対応してほしい」といっても無駄であろう。すべて「忙しいから・・・」で済まされるのが目に見えている。
たしかに、コメント欄で編集部批判を繰り返してきた私にも問題はあった。そのことについては申し訳なく思っている。すべては編集部に気づいてもらうためであったが、無駄な努力であった。
しかし、それに輪をかけるようなコメントには、腹立たしさを感じた。私が編集部を非難しているかのようなコメントも見受けられた。おまけに、過去のことまでもほじくり返して、何の関係のない記事にコメントする市民記者も出る始末で、無責任極まりない。
何度も言うが、今回の件は、直接私に経過説明と謝罪を行えば済むのだが、どうしてそれができないのだろうか。
JANJANはこれまでにも、トラブルを起こしている。
2008(平成20)年8月、JANJANに登録している市民記者が他のサイトの記事を盗用し、「JanJan市民記者規約」に違反したとして、この市民記者の登録を抹消した。JANJAN編集部では、「今回のケースはJanJan5年間の歴史の中でも初めてのこと。事前チェックが不十分だった」ことについて陳謝している。
今回は、市民記者ではなく、JANJAN編集部が「JanJan市民記者規約」に違反したのである。市民記者であれば登録抹消だが、編集部員であればお咎(とが)めなしということなのか。
市民メディアは、全国各地から原稿を送ってくれる市民記者があって成り立つのである。記事の掲載を楽しみにしている市民記者も多い。交通費も出ず、ボランティアで取材をして、夜遅くまで原稿を書く。いわば、市民記者からの原稿は一つの作品であり、サイトに掲載されれば商品でもある。そのことをJANJANは認識しているのだろうか。その商品を粗末に扱った結果、このようなことが起きるのである。
このようなトラブルに対応できない市民メディアは、もはや市民メディアではない。
この件について、10月27日午後4時すぎ現在、取材のためにJANJAN編集部に再三にわたり電話をかけているが、不通である。今後も引き続いて取材を行う。【了】
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