PJ: 大谷 憲史
【秋の九州高校野球】宮崎工業、来春のセンバツが見えた!
2009年10月31日 11:14 JST

1点を争う好ゲームとなった宮崎工業―興南戦(宮崎市・サンマリンスタジアム宮崎、撮影:大谷憲史、10月30日) 
【PJニュース 2009年10月31日】10月24日から始まった第125回秋季九州地区高校野球大会(宮崎市、アイビースタジアム、サンマリンスタジアム宮崎)は、28日に準々決勝が行われ、自由ケ丘(福岡県1位)、宮崎工(宮崎県2位)、興南(沖縄県1位)、嘉手納(沖縄県2位)が準決勝に進んだ。この大会は来春のセンバツの選考の重要な大会で、順当に行けばこの4校が選ばれることになるが、沖縄県勢2校は史上初となる。また、地元開催で4校出場した宮崎県勢は、宮崎工業が快進撃を続け、県勢3年ぶりのセンバツ出場が見えてきた。
10月24日、九州の各地区大会を勝ち抜いた19校が、宮崎市のサンマリンスタジアム宮崎に集結した。
自由ケ丘(福岡1位)、東海大五(福岡2位)、福岡工大城東(福岡3位)、佐賀商業(佐賀1位)、伊万里商業(佐賀2位)、長崎商業(長崎1位)、佐世保実業(長崎2位)、明豊(大分1位)、大分(大分2位)、九州学院(熊本1位)、城北(熊本2位)、日南学園(宮崎1位)、宮崎工業(宮崎2位)、宮崎商業(宮崎3位)、宮崎日大(宮崎4位)、鹿児島実業(鹿児島1位)、鹿児島城西(鹿児島2位)、興南(沖縄1位)、嘉手納(沖縄2位)。
今夏の第91回全国高等学校野球選手権大会に出場した大分の明豊、沖縄の興南を軸に大会が展開されていくのではと予想されていたが、明豊は28日の準々決勝で、福岡の自由ケ丘に1-2で破れた。もう一つの優勝候補であった興南も、ベスト4に進んだものの、30日の準決勝で宮崎の宮崎工業に2-3で破れた。
地元、宮崎工業は、宮崎市内の県立高校である。宮崎といえば数多くのプロ野球選手を輩出している日南学園や延岡学園などの私立高校が有名だが、県立高校も負けてはいない。昨年の宮崎商業、今年の都城商業と2年連続で県立高校が夏の甲子園に出場している。それだけに、県立である宮崎工業の今回の活躍に、多くの市民が関心を寄せている。
宮崎工業は25日の2回戦で、鹿児島の鹿児島実業に5-1で勝ち、28日の準々決勝では、福岡の福岡工大城東に5-2で勝った。城東に勝ったあたりから、「センバツが見えてきた!」の文字が新聞に躍った。
そして、10月30日、準決勝の相手は、好投手・島袋洋奨(2年)を擁する沖縄の興南。サンマリンスタジアム宮崎には、宮崎工業の快進撃を応援しようと、多くの高校野球ファンや市民が詰め掛けた。
午後0時30分、試合開始。宮崎工業の先発は、浜田智博(2年)。興南の先発は、砂川大樹(2年)。試合は、1回から動いた。
1回表、興南は立ち上がりの浜田を攻め、先頭の国吉大陸(2年)が、浜田の2球目をレフト前にクリーンヒット。2番の慶田城開(2年)が送りバントを決め、1アウト、ランナー2塁。このチャンスに3番の我如古盛次(2年)は、セカンドとショートを破るセンター前タイムリーで、興南が1点を先制。4番の眞榮平大輝(2年)はサードゴロに倒れるも、2アウト、ランナー3塁で追加点のチャンス。ここで、5番の山川大輔(2年)はライト前にタイムリーを放ち、1点追加し、0-2とした。
1回裏、宮崎工業も、興南先発の砂川を攻めた。1番の佐藤亮(2年)はショートゴロだったものの、ファーストへの悪送球で、出塁。2番の楠央貴(2年)は送りバントを失敗し、セカンド・フォースアウト。3番長嶺修平(2年)は、砂川の初球をライト前へクリーンヒット。1アウト、ランナー1、2塁とした。このチャンスに、4番伊比井悠嗣(2年)はサードゴロで、セカンドがアウト。ダブルプレイを狙い、ファーストへ投げるも、悪送球でファウルグラウンドに転がる間に、ランナー生還。宮崎工が1点を返し、1-2 とした。
さらに、3回裏、宮崎工業は、9番の石山和磨(2年)はツーストライク後、詰まりながらもレフト前にポテンヒット。1番佐藤の送りバントで、1アウト、ランナー2塁。さらに、2番楠が4球で出塁し、ランナーをためる。3番長嶺のセカンドゴロで、2アウト、ランナー1、3塁。同点にしたいところだが、意外とチャンスは早くやってきた。
4番伊比井、ファーストランナーが盗塁、キャッチャーがセカンドへ送球するもショートバウンドし、ベースカバーにはいったショートの股間抜けてセンターへ。この間にサードランナーが生還し、同点。さらに伊比井は、砂川のストレートをとらえ、三遊間を破るレフト前タイムリーで、ランナーが生還し、3-2と逆転した。
5番浮田仁(2年)はショートゴロになるも、ショートがそれを弾き、2アウト、ランナー1、2塁。守備の堅い興南は、すでに3つめのエラー。ここで、興南は2番手、エースナンバーの島袋洋奨(2年)がマウンドへ上がった。この場面を、三振で乗り切った。
宮崎工業の浜田は、中盤、ボールが先行するものの、打たせて取る投球で興南打線を抑えた。一方の興南の島袋も好投し、得点を与えなかった。
1点を追う興南は、5回以降、宮崎工業の浜田に内野安打の1本に抑えられ、迎えた9回表。興南の7番国吉大将(2年)は、ピッチャーゴロ。8番、7回からセカンドに入った山城啓輔(2年)は、浜田の外角ストレートをセカンド二ゴロで、2アウト。9番の島袋は、浜田の内角高めストレートを打ち、ファーストゴロとなり、試合終了。3-2で宮崎工業が勝った。
3年ぶりのセンバツ出場を当確にした宮崎工業の活躍は、宮崎に明るい話題を与えてくれた。スタンドからは惜しみない拍手が続いた。
10月31日、サンマリンスタジアム宮崎で、初出場の沖縄・嘉手納高校と決勝を戦う。
当初の予想とは随分と違った試合展開になったが、ベスト4に勝ち進んだ自由ケ丘(福岡県)、宮崎工業工(宮崎県)、興南(沖縄県)、嘉手納(沖縄県)は、このまま行けばセンバツ出場となる。来春が楽しみである。【了】
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○【秋の九州高校野球】宮崎工業―興南
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