PJ: 大谷 憲史
世相漫画を「名誉毀損」で訴えるのか、東国原・宮崎県知事
2009年12月31日 07:19 JST

フラワーフェスタ2008の会場で宮崎県野菜のCM撮影に臨む東国原英夫宮崎県知事(宮崎市こどもの国 2008年3月15日 撮影:大谷憲史) 
【PJニュース 2009年12月31日】今年も残すところわずかとなったが、ここに来て今年の東国原・宮崎県知事を象徴するような出来事が起きた。「こうなると単なる誹謗中傷を超越し、侮辱、蔑視、職業差別、名誉棄損等の領域に入るのではないだろうか?」と、自身のブログ「そのまんま日記」でこう切り出す東国原英夫宮崎県知事。これまでにも、東国原知事の政務秘書の吉川敏夫氏(元お笑い芸人、クロマニヨン吉川)の著書を巡って訴えるようなことをブログに書いていたが、今回は、風刺漫画を書いた県民及びそれを掲載した地元紙が相手である。いったい本気なのだろうか。
コトの発端は、12月28日付けの宮崎日日新聞に、紙面1ページを割いて「宮崎まんがグループと年間賞受賞者による宮日世相まんが2009年決定版」が掲載された。宮崎日日新聞は毎月1回、世相まんがを掲載しているが、この1年間を振り返るための特別企画である。年間賞受賞者は読者から投稿された中から決めており、4人の作品が掲載されている。そのほかに、宮崎まんがグループの3人の作品も掲載されているが、宮日世相まんがの選者の作品『芸名、宮崎県知事、東国原』が、本人である東国原知事の逆鱗(げきりん)に触れたようである。
この選者の作品は、テレビ画面の中から東国原知事が「宮崎県知事デース、東国原デース」と連呼し、それを観ている視聴者(宮崎県民)が、「飽きた」とそっぽを向いている。
作品に添えられた文章には、「マンゴーと地鶏売りの演目で、全国的に人気が爆発」と書かれ、東国原知事の人気度を表しているが、「超売れっ子芸人として、飛ぶ鳥を勢いでしたが、奢(おご)る平家は久しからず」とばっさり。さらに、「あっと言う間に人気凋落、一発屋芸人の仲間入りとなりました」で締められている。
私たち宮崎県民から見れば、「あ、なるほどねえ」とうなずく。確かに、飛ぶ鳥を落とす勢いで、私も一時期は市民記者として、当時のオーマイニュースやJANJANに東国原知事の記事を多く書いてきた。
しかし、私は、ある時期を境に距離を置くようになった。東国原知事の国政転身騒動である。あのゴタゴタで、東国原知事の人気度も注目度も以前よりは低くなった。それまで宮崎日日新聞では、東国原知事の支持率調査をしていたが、最近、支持率調査は行われていない。就任3年目で、次期知事選への出馬の態度を明確に表明していない点も、マイナス要因になっている。
忘年会の席では、「最近、知事は落ち目ですね」という話をよく聞く。「土曜、日曜になると、よく東京に出掛けるね。河野さん(副知事)は大変だねえ」と、パソコン講座の受講生(70代)が話す。
この世相まんがには、宮崎県民の想いがそのまま詰まっていると私は思うのだが、東国原知事は違うようである。
ブログ「そのまんま日記」の12月28日付けエントリー「名誉毀損」では、「うん?」と言わざるを得ない、知事らしくない言葉が並ぶ。ここではその言葉をいちいち取り上げるようなことはしないが、東国原知事は、「世相漫画」「風刺漫画」のことを理解されているのだろうか。
ま、しかし、東国原知事は頭の回転の早い方で、自分の人気が落ち目であることに気づき、ブログでこのようなことを書けば注目を浴びるではと考えたのなら、どこかでオチをつけなければならない。
もし、本当に名誉毀損で訴えるのあれば、それはすべての宮崎県民を敵に回すことになることを覚悟しておかなければならないであろう。
紙面を飾った「宮崎世相まんが」には、小沢一郎民主党幹事長や鳩山首相も登場している。この風刺漫画を小沢さんや鳩山さんに見せたら、どのような態度をとるのだろうか。【了】
■関連サイト
○そのまんま日記
PJニュースは一般市民からパブリック・ジャーナリスト(PJ:市民記者)を募り、市民主体型のジャーナリズムを目指すパブリック・メディアです。身近な話題から政治論議までニュースやオピニオンを幅広く提供しています。
PJ募集中!みなさんもPJに登録して身の丈にあったニュースや多くの人に伝えたいオピニオンをパブリックに伝えてみませんか。

