PJ: 大谷 憲史
今年も参加!青島神社「新春の禊・裸まいり」=宮崎
2010年01月12日 09:24 JST

過去最多の452人が冬の海でみそぎを行った(青島海水浴場・宮崎市 1月11日 撮影:大谷幸司) 
【PJニュース 2010年1月12日】1月11日の成人の日。宮崎市青島の青島神社では、新春恒例の「新春の禊(みそぎ)・裸まいり」が行われた。私は昨年、「年男」ということもあって初めて参加した。そのおかげもあって、昨年は病気をしなかったし、風邪も引かなかった。そして、普段履きなれないふんどし姿で禊(みそ)ぎをするということはめったにないことなので、今後も続けて参加することにした。
この青島神社の裸まいりは、その昔、彦火火出見命(ヒコホホデミノミコト)が、にわかに海神宮からご還幸された際、村の人々が衣類をまとう暇もなく裸の姿で取り急ぎお出迎えしたという古事に由来している。今は冬祭の一部として、毎年旧暦12月17日の夜に行われ、当夜参拝すれば「お百度まいりの十回分」、つまり千日易うると伝えられている。年の初めに、寒風をつき海水の中で身を清めるこのみそぎは、極めて珍しく貴重なものであり、将来的にも継承させていくことから、冬祭は従来通り旧暦にて斎行し、この裸まいりだけを成人の日の祝日にあわせて実施している。
初めて参加した昨年は、少し恥ずかしい思いをしてしまった。
裸まいり当日は、受付でふんどしと足袋を用意しているが、もしものことを考え、ふんどしと足袋を購入することにした。足袋はあったものの、ふんどしがなかなか見つからない。デパートなど数軒回った後、たどり着いたのが薬局。そう盲腸などの手術後に使う「T字帯」である。裸まいりの迫力ある映像をお届けしようと、ふんどし、いや、T字帯姿でビデオカメラを手にして禊を行ったのは良かったものの、T字帯からはみ出してしまった。これは恥ずかしかった。
年明けのパソコン講座で、受講生さんが「先生、今年も参加されるんですか」と聞かれた。参加するのであれば、ふんどしを作ってくださるとのことであった。とてもうれしかった。出来上がったふんどしを履いてみたが、T字帯とはまったく違う履き心地である。これなら大丈夫。
多くの方のサポートにより、裸参りの準備は整った。あとは、当日の天気だけである。
前日の予報では、最低気温7℃、最高気温16℃で、午前中は曇るものの午後から雨になるとのことである。
午前10時から受付が始まった。受付及び待機会場になっているホテルに向かうと、すでに多くの参加者たちがロビーにあふれていた。昨年は、宮崎県内だけでなく東京などから、過去最高の368人が参加した。今年は交通や警備などの面などから300人に制限するようなことが、青島神社から届いた案内状に書かれていたが、会場には、昨年以上の人数ではないかと思われる参加者たちでごった返していた。特に、女性参加者が多いようであった。
用意された更衣室に向かい、ふんどしをきりりと締め、足袋に足を通した。気持ちが引き締まった。ロビーに張り出された気象状況によると、午前10時現在で、気温13℃、水温14℃とのこと。また、主催者発表によると、今年の参加者は452人。うち、女性参加者は112人。過去最多である。女性とともに、家族連れでの参加や初参加の人が目立った。外国人の参加も見受けられた。
さて、いよいよ出発である。今年も突撃レポートを敢行するため、私はビデオカメラを手にしての参加である。
ロビーからホテルの玄関前で一旦整列し直し、午前11時30分、裸まいりの一行は青島神社を目指し、「ワッショイ、ワッショイ」の大きなかけ声とともに、駆け足を始めた。
3連休の最終日とあって、沿道には多くの見物客、観光客が詰め掛けた。昨年よりも100人程度参加者が多く、長い列となって青島参道に向かった。初めて出会った人が多いにも関わらず、同じ禊に参加するのだという一体感から、高校の頃の運動会に感じたような妙な感覚を思い出した。
参道を抜けると左手には青島海水浴場が、正面には青島が見える。風をさえぎるものはなく、先頭から「おー」という声が聞こえた。風が冷たいのである。青島に通じる弥生橋を渡り、青島神社の鳥居をくぐった。
青島神社の入り口で、1回目のみそぎを行う。気合を入れるための準備運動をして、みそぎ会場である海岸へ向かった。昨年は引き潮のために鬼の洗濯板を歩くはめになったが、今年はきちんと海につかり、みそぎをすることができた。
「この1年、病気をせず健康で過ごせますように」とありきたりなお願いと、現在、専門学校でパソコンの職業訓練講座を受け持っているので、「生徒さんが検定試験に合格しますように」と「生徒さんの就職が決まりますように」とお願いした。
再度整列し、ワッショイの掛け声のもと、境内に入った。参加者全員で参拝をした。今年からは、「湯立神事」が新たに加わった。大きな釜でゆでたお湯を笹につけて、参加者にまくのである。私は後方にいてこの神事を詳しく見ることはできなかったが、後方にまで飛んできたお湯は、さすがに熱かった。
さて、青島神社での参拝を終えた裸まいり一行は、2回目のみそぎ会場へ移動した。青島海水浴場である。ここにも多くの見物客が詰め掛けていた。主催者の合図で一斉に海へ向かったが、まるで真冬の海開きのようであった。
気温水温とも昨年より高いのだが、風のせいか、体感ではとても冷たく感じた。だが、一度海につかると、それほどでもなかった。参加者はそれぞれの場所で、それぞれに願いをかけていた。約10分程度のみそぎを終えた。
しかし、これで終わりではない。裸まいり一行は、見物客でにぎわう参道に移動した。参道の中央には、バケツが置かれてある。合図とともに、そのバケツの水を勢いよくかぶるのである。先頭から離れたところにいた私は、遠くで聞こえる合図とともに一気に水をかぶった。
これで、みそぎは終わりである。
駆け足で参道を抜けると、特設テントが設けられ、そこで参加者へ温かいみそ汁が振舞われた。ホテルへ移動し、温泉に入った。更衣室や浴室は参加者でごった返していたが、これほど体が温まった温泉はなかった。
神事の最後として、直会(なおらい)が行われた。
直会とは、神事に参加した者一同で、お神酒をいただき神饌(しんせん)を食する行事のことである。受付で、お神酒の代わりに日向夏ジュースをいただき、おかゆとみそ汁を食した。
これまでは取材だけだったが、昨年初めて参加し、今回は2回目ということもあり、少し余裕があった。そして、ふんどしもずれることはなかった。不謹慎かもしれないが、高校の部活動の乗りでとても楽しかった。日ごろ、自分を厳しい環境に追い込むという機会が少ないだけに、自分自身と向き合う場としてのみそぎは、とても大切ではないだろうか。
参加することによって、日本古来の伝統行事を守っていくことにもつながる。少子高齢社会において、地域の伝統行事を受け継ぐことが難しい中、年を重ねるごとに参加者が増えているこの青島神社の「新春の禊・裸まいり」は、間違いなく次の世代に引き継がれていくことだろう。
2006年(平成18)年12月、京都府舞鶴市内の神社が韓国人によって乗っ取られる事件が起きた。裸まいりのような日本の伝統行事は、神社を中心としたその土地で生まれたものである。いくら神社を買収しても、上手くいくはずはない。私たち日本人は、このような神をも手にかけてしまう負の勢力を排除し、日本人の心としての伝統行事、伝統文化を守っていかなければならない。
さて、私は、来年も参加します。【了】
■関連情報
【写真集】
○2010年青島神社新春の禊・裸まいり
【YouTube動画】
○2010年青島神社・新春の禊「裸まいり」前編
○2010年青島神社・新春の禊「裸まいり」後編
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