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PJ: 大谷 憲史

宮内庁は発表で何をしたかったのか?=愛子さま不登校問題で
2010年03月08日 07:27 JST

【PJニュース 2010年3月8日】3月5日、愛子さまの不登校問題のニュースが駆け巡った。その後このニュースは海外でも「悲劇のプリンセス」「いじめの犠牲者」「バイオレント・ボーイズの影響で、学校を休んでいる」などと報じられた。果たして今回の宮内庁の発表は、適切だったのだろうか。

今回の宮内庁の発表で、学習院の学級崩壊の実態が露呈されてしまっただけではなく、「愛子さまショック」として、世界中に知れ渡ってしまった。

「愛子さまは“バイオレント・ボーイズ”の影響で、学校を休んでいる」(イギリス、デイリー・メール紙)、「王女愛子は、学校で悩む“悲しきプリンセス”だ」(スペイン、エル・ムンド紙)、「皇太子さまの唯一の子供が、東京の学校でいじめの犠牲者になっている」(ブラジル、グローボ紙)

「バイオレント・ボーイズ」とちょっと過激に表現された男児たちも、宮内庁発表による被害者だろう。別に男児たちをかばうわけではないが、小学校2年生の子どもは、「天使と悪魔」の顔を持っていて、可愛い顔をして、平気で虫を殺すようなことをしてしまう。また、「ギャングエイジ」と言って、徒党を組んでイタズラをしたくなる年頃でもある

愛子さまには酷かも知れないが、学校で集団生活を行っていく以上、いろいろな子どもがいることも分かってほしいし、宮内庁や学習院は教育を通じて、そのことをきちんと愛子さまに伝えなければならない。「愛子さまは皇族の方だから、大切にしましょう」では、子どもたちには伝わらない。学校教育において、子どもには保護者の身分や職業の違いは関係ない。

そのような子どもたちをきちんと指導するのが教員の役目であるが、今の世の中、どこにでも「モンスターペアレント」は存在するが、学習院にもいるのか。

「皇族の皆さんが通う学校だからモンスターペアレントはいない」という学習院に対するイメージを一般人である私は持っているが、3月6日付け日刊スポーツでは、今回の件とは関係ないとした上で、学習院の関係者の話として、学習院の一部にもモンスターペアレントのような保護者がいることを明らかにしている。

「セレブ学校」学習院にあって、保護者同士の変なプライド意識が子どもたちに影響を与えていたとしたら、それはそれで問題ではある。しかし、それでも、そのよう保護者を教員は指導していかなければならない。

昔、私が勤務していた学校にも、モンスターペアレントとも言うべき保護者がいた。現在のようにモンスターペアレントという言葉がなかった頃だったが、子どもが付属小学校に通えず、公立学校に入ったことを不満に感じていた母親であった。子どもは結構楽しく遊んでいて、友人もたくさんいたが、なぜか母親は保護者会では孤立していた。何かと私にもきつく当たっていたが、家庭訪問や個別指導を繰り返す中で、状況は改善された。変なプライド意識が働いていたのだろう。

今回の宮内庁の発表で、芋づる式に学習院の内情が暴かれる形になってしまったが、「学習院よ、お前もか」と感じた人も少なくないだろう。

いったい宮内庁は何をしたかったのだろうか。

愛子さまを守りたかったのだとすれば、発表で出された男児たちへの影響を考えたのだろうか。発表したことにより、宮内庁の感覚として、「愛子さま=善」「乱暴な男児たち=悪」という構図を国民に植えつけたかったのであれば、大きな間違いである。

宮内庁はそんなに愛子さまのことが心配であれば、宮内庁に学校を造れば良いのである。箱入り娘ということで。【了】

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