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PJ: 大谷 憲史

政務調査費で市議が夫婦旅行=宮崎
2010年03月09日 10:23 JST


宮崎市議会にはきちんとした真相究明を願いたい(宮崎市役所 08年3月 撮影:大谷憲史) 

【PJニュース 2010年3月9日】3月8日、宮崎市議会は、政務調査費を使って個人旅行に出掛けた市議2人から出されていた辞職願を許可した。今回の問題を重く受け止め、各会派の代表による会議において、真相を究明する特別委員会の設置を決めた。

国会で「政治とカネ」問題が大きく取り上げられている中、地方議会でも同じようなことが起きているとは情けないことである。政務調査費の私的流用で辞職したのは、宮崎市議会の市政同志会に所属していた日野輝生議員と、市民みやざきに所属していた田嶋浩二議員の2人である。

宮崎市議会の政務調査費実績報告書によると、日野議員と田嶋議員は、2007(平成19)年、政務調査費約38万円を使って、北海道を視察したことになっていたが、直前になって田嶋議員がキャンセルしたため、日野議員は妻と北海道を旅行したという。そして、田嶋議員が政務調査費から代金を支払った上で、視察の感想などを記した虚偽の報告書を作成したとのことである。

地元の報道機関に対して、宮崎市議会の戸高裕之議長は、「政務調査費の問題は数年前から大きな課題でした。非常に市民のみなさんに大きな疑惑をもたれたことに関して反省している」と語った。

また、政務調査費に関しては、宮崎市議会の最大会派・市政同志会(日高義幸会長)が、07(平成19)年度の政務調査費の一部を、内規で禁じていた飲酒代に充てていたことが、つい最近になって判明した。この会派で会計を担当していた田嶋市議が、08(平成20)年2月に会派を離脱した際、新たに会計責任者になった市議が調べたところ、発覚した。田嶋市議には、政務調査費流用の前歴があったということになる。

宮崎市議会だけではない。

西都市議会では、昨年9月23日、男性市議が架空の領収書などを使って、所属会派に交付された政務調査費のうち約64万円を、さらに、会派が積み立てていた活動費約24万円も着服していたことも分かった。この市議は、同日、辞職願を提出した。

その後の西都市議会の調査で、当時の6会派に対して、06(平成18)〜08(平成20)年度に交付された政務調査費のうち、不適正な支出が総額195万円あまりにのぼったことを、今年2月13日に公表した。多くは 視察先での交通費や領収書の不備などで、市には全額返還しているとのことである。

しかし、中央や地方に限らず、議員にはカネの問題がつきまとう。議員は、私たちの代表者として働くべきものである。しかし、もはや「公僕」という言葉は死語となり、代わって出てきた「職業政治家」たちが、日本の政治をおかしくしてきた。

政務調査費という名の税金で、夫婦旅行、飲酒、ネコババとは恐れ入ったものである。きちんと政治活動を行っているのかと、疑いたくなってしまう。

今後、宮崎市議会では、特別委員会を通じて真相究明を行っていくことにしているが、注意深く見守っていきたい。【了】

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