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PJ: 大谷 憲史

【基金訓練問題】改善されることなく新たな講座スタート!?
2010年03月14日 07:58 JST


新しい基金訓練が始まったが、またしてもパソコン教室並みのMOS試験対策が中心で良いのか(撮影:大谷憲史) 

【PJニュース 2010年3月14日】【基金訓練問題】パソコン講座になるといなくなる受講生からのつづき。国が行っている雇用保険を受給できない人を対象とした「緊急人材育成・就職支援基金による職業訓練(以下、基金訓練)」において、その職業訓練が適切に行われていないのではないかと思われる事例が発生した。これまでに、「訓練内容が違う」「訓練用のノートパソコンの不備」「講座を受けなくても出席扱い」「誓約書違反」について取り上げてきた。このような問題を抱えつつ、「職業横断的スキル習得訓練コース・IT活用科」は、今年1月末に修了した。その後、MOS試験に臨み、合格した者、これからも挑戦する者、受講生たちは今もがんばっている。

■またしてもパソコン教室!?
2月に入り、再び学校から電話があり、3月4日から始まる「職業横断的スキル習得訓練コース・経理事務科」のパソコン講座を担当してほしいとのことであった。

少しは改善されたのかと思いきや、3月に入って教室設営の手伝いに行くと、やはり、訓練用のノートパソコンにはセキュリティソフトは導入されていない。

今回は、経理事務科ということもあり、簿記がメインでパソコンの総時間数は前回の半分である。少しは余裕をもって教えることができるのだが、訓練カリキュラムでも問題が発生した。

受講生18人中、6人がすでにMOS(Microsoft Office Specialist)のスペシャリストやエキスパートの資格を取得している。その6人は、パソコンの講座は受けなくても良いとのことである。その代わりに、簿記の自習をすることになっている。

どうしてこの6人をパソコン講座から外したのかと言えば、今回のパソコン講座もMOS試験の受験対策に絞ったためである。そのため、前回実施しなかった「パソコン活用」という現場で必要な訓練内容は、当然、組まれていない。

またしても、パソコン教室である。

同じ教室で12人はパソコン講座を受け、6人は簿記の自習をするという訓練カリキュラムで、中央職業能力開発協会(以下、中央協会)の認定を受けたのだろうか。

この経理事務科に関する詳しい資料は入手していないが、中央協会に書類を申請した段階では、このような訓練カリキュラムは想定していなかったと思われる。受講生の顔ぶれを見て、後から決めたのだろう。

これも、中央協会の認定基準に抵触している。いくらMOSのスペシャリストやエキスパートの資格を持っていようが、職業訓練である。すべてのカリキュラムを確実に受けなければ、修了証は出せないはずである。

■支払われない報酬
そのような中で、新しい講座が始まった3月5日、またしても問題が起きた。この学校(宮崎コミュニティカレッジ)では、毎月25日締めで翌月5日が給料日となっている。2月の給料は3日分しかないが、それでも私にとっては貴重な収入源の一つである。

講座が終わって入金確認するためにATMへ向かったが、学校からの入金はなかった。何かのトラブルではないかと思い、8日に事務室に確認してもらったところ、担当者が2月分の給与を計上していなかったことが判明。うっかりして忘れていたことを認めた。基金訓練に関して、あれこれと口を出してきた私への報復なのかと思ったりもしたが、さらに担当者から「すでに経理担当が銀行口座を閉めたので、来月(4月)の支払いでいいですか」と、信じられない言葉を口にした。

自分のうっかりミスを認めたのならば、普通は何らかの方法で弁済するだろうが、犬じゃあるまいし来月までお預けとは恐れ入った。もはや反論する気もなく、教室へ向かった。

■「辞めます」「えっ?」
これまでの数々の学校に対する不信感と報酬が支払われなかったことで、これまでの鬱憤(うっぷん)が噴出した。また、基金訓練に対する学校側の姿勢を追及しなければならないという思いも湧き出し、講師を辞めて、内部告発に近い形で訴えることにしたのである。

途中で講座を辞めることは、受講生に対して申し訳ない気持ちでいっぱいであったが、おかしいことをおかしいと発言し、改善してもらいたいことはきちんと改善してもらわなければ、この学校は、また同じようなことを繰り返しかねない。

思い立ったら行動は早い。9日に学校を辞め、10日には基金訓練に関係するハローワーク宮崎、雇用・能力開発機構宮崎センター、宮崎労働局職業安定部へ足を運んだ。【つづく】

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