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PJ: 大谷 憲史

何も言えなくて・・・「大麻」
2010年03月12日 15:04 JST

【PJニュース 2010年3月12日】3月9日、覚せい剤取締法違反の容疑でJAYWALKヴォーカルが逮捕された。昨年9月、芸能界で続く薬物事件に関連し、日本音楽事業者協会などの業界団体が捜査当局と意見交換し薬物追放のための努力を具体化させていることに対して、警察庁の安藤隆春長官は「真剣に取り組む姿勢を表明していることは評価したい」と述べ、実態は見ての通りである。

3月4日、FNN系のニュースで、タイで購入した乾燥大麻を航空便で密輸入したとして56歳の男が逮捕されたことを報じた。このことは、市民メディア・JanJanニュースの「【オムニバス】私の何が刑務所に入れるほど悪いのですか?-ある大麻事件」でも取り上げられた。

逮捕された男性は、過去にも大麻取締法違反で逮捕されたことがあり、今回も「大麻取締法の違憲性」を裁判で問うために、タイから大麻を送ったとのことである。この記事は、J-CASTニュースでも取り上げられ、さらにライブドアニュース等に配信されたことで、コメント欄は「大麻容認派」「大麻規制派」が入り乱れての議論となっている。

ちなみに私は、大麻規制派である。

大麻に関してはこの記事だけではなく、インターネット上の様々なサイトやブログで議論が行われているので、あえてここでは取り上げない。

戦後すぐのポツダム緊急勅令に基づく「大麻取締法」は、時代に沿うような形で改正を行ってきた。今回逮捕された男性は、この大麻取締法の違憲性を問うとしているが、国際的な薬物規制の流れの中で、オランダのような寛容政策を日本がとるとは考えにくい。

大麻に関するWikipediaもそうだが、大麻容認派が主張する研究結果のほとんどは、海外のものである。海外では大麻の是非に関する研究が盛んに行われているが、国内では一部の大学が動物実験を行っているらしい。もちろん大麻を容認するための研究ではない。

うして日本国内では、大麻の研究が広く行われていないのだろうか。法根拠だけではなく、科学的な根拠からも大麻について検証しなければならない。

JanJanの記事のコメントで、記事を執筆した記者が「社会的に容認しうる一定のルールづくり」を訴えているが、そのためにも国内すべての大学や研究機関が大麻に関する研究を行い、その結果を広く公開するような仕組みづくりが必要であり、その研究結果をもとにした議論が国民の間で行われなければならない。

また、記者は、「『大麻の何が刑務所に入れるほど悪いのですか?』という普遍的な問いかけでもあります」とコメントしているが、読者から次のようなコメントが寄せられた。

「それが普遍的な問いかけではあるせよ、個人の犠牲でこの世の中が変わることは、まずないでしょう。国民の多くが政治の変革を望み、政権交代が行われたのですが、結果はどうでしょうか? みごとに裏切られてしまいました。もし、今回の山崎さんの行動で、大麻に関する規制が緩和されたとしても、『やはり自分で使いがための行動だったんだな』ということになるかと思います。普遍的な問いかけを、より多くの国民に投げかけ、私たちの生活における理不尽な問題やおかしな法律に目を向けるきっかけにしなければ、何も変わりません。」

まさにその通りである。大麻容認派が、個人使用を合法化するためだけに動いているのであれば、我々国民は、何も議論する必要ない。大麻取締法に従って逮捕されれば良いだけのことである。

コメント欄に書かれているような「犯罪組織の資金源という問題」「大麻と管理売春の問題」等も、大麻とは切り離すことはできない。もし、大麻取締法の裏で国民が知らないような実態が存在するのであれば、明らかにしていかなければならない。

「大麻取締法があるから悪いものは悪い」ではなく、法根拠及び科学的根拠を明らかにした上で、大麻は悪いのかどうなのかを議論しなければ、「何も言えなくて・・・」という国民が増えるだけではないだろか。【了】

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