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PJ: 大谷 憲史

わいせつ画像だけではなく映画『アバター』も!
2010年03月27日 07:15 JST


長崎市の校長のPCから流出したファイル名の中にはDVD発売前の『アバター』のデータも含まれていた!(国際著作権機構のサイトのキャプチャ画像 作成:大谷憲史) 

【PJニュース 2010年3月27日】今回の長崎市の中学校長が所有していたパソコンからのファイル名の流出騒動。当初報道されていたような同中学校の生徒や卒業生約200人の個人情報の流出は確認されず、校長の個人的趣味と思われるわいせつ画像に話題が集中することとなった。数千円の出費を惜しんだために招いた悲劇である。ファイル共有ソフトを利用している人へ警鐘を鳴らすべく、さらにこの校長が保存していたファイル名を調べてみた。すると驚くべきことが分かった。

すでに閉鎖されている国際著作権機構のサイトから入手したデータによると、パソコン内に保存されていたデータ数は441個。当初報道されていたように、学校関係のファイルは62個を確認した。また、流出したとされる約200人分の生徒や卒業生のファイルだが、それらしきファイルを7個ほど確認した。しかし、フォルダ及びファイル名が「個人データ\adress.csv」などとなっており、これだけでは分からない。

さらにファイル名を調べると、わいせつ画像に関するものが52個、WinnyやShareなどのファイル共有ソフトを使ってダウンロードしたと思われものが39個あった。

この校長は、当初、セキュリティソフト『ノートン360バージョン4.0』の偽ファイルをダウンロードしたことでウイルスに感染したのだが、なんと、このソフト以外にも『(アプリ) TrendMicro ウイルスバスター 2010 尻付』『Norton Internet Sevurity 2008 ダウンロード版』もダウンロードしていた。さらに、『(アプリ)ウイルスバスターユーザー登録無制限のシリアル番号\(シリアル)ウイルスバスターユーザー登録無制限 のシリアル番号』なるテキストファイルもある。中には、『【無修正】(ここに人名が入る) トレンドマイクロ■ウイルスバスタークラブ:パスワード設定完了』なるファイルも確認された。

また、『ホームページビルダー12』まではきちんと正規版を購入していたようだが、『【アプリ】ホームページビルダー Version13 特別限定版\HPB12_01\2007-12-27購入.txt』と『【アプリ】ホームページビルダー Version13 特別限定版\HPB12_01』をWinnyでダウンロードしていた。

さらに、『JUST SYSTEM ラベルマイティ8プレミアム』『ゼンリン電子地図帳Zi11 DVD全国版 (3枚組iso+尻)\システム・拡張データ』『着うたメーカー』『パスワード解除キット(ZIP, RAR, VBA, Office, Windows, and more)』『パスワード解除方法.txt』なども見つかった。

これらのファイル名の中に、「尻付」「尻」という言葉が出てくるが、どちらも「シリアルナンバー付き」という意味で、「尻有」と呼ばれることもある。

このパソコンは家族共有のため、校長以外の家族がファイル共有ソフトを使用した可能性もある。それは、『Mr.Children - 箒星(ほうきぼし).mp3』『ケツメイシ - 夏の思い出.mp3』などのファイルが存在するからである。

さらに驚いたのは、映画データの存在である。

構想14年、製作に4年以上の歳月を費やし、公開1か月で前作『タイタニック』の世界興行収入記録を更新した『アバター』である。今年のアカデミー賞3部門を受賞したことは記憶に新しい。『アバター』のブルーレイ&DVDが4月22日(日本では23 日)に発売されるのを前に、このパソコンには『【映画・洋画】2009 アバターAVATAR(日本語字幕)音声修正版(Enc By K).avi』として存在していた。まだ、発売日前である。このような映画データもファイル共有ネットワークに存在しているのである。

よく映画館に出かけるが、映画が始まる前に「No More 映画泥棒」のCMが流れる。

「劇場内での映画の撮影・録音は犯罪です。法律により10年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。不審な行為を見かけたら、劇場スタッフまでお知らせください」

日本国際映画著作権協会では、この「映画等札防止キャンペーン」とともに、「Save our Movies PIRACY HOTLINE」の取り組みを行っている。これは、映画の著作権を守り、健全な映画産業の発展のために、映画コンテンツへの侵害に関する情報を電話、FAX、電子メールで受け付けている。

もちろん、ネットオークションでの違法コピー販売、インターネット上での違法アップロードや配信、ホテルやカフェ等での無許諾上映に関する情報提供も受け付けているのだが、今回、発売前の『アバター』がネットに流出していたことは、大きな問題である。

違法ダウンロードにわいせつ画像、そして海賊版『アバター』の所有。これでも何のお咎めもないとしたら、今年1月1日に改正された著作権法は、改悪と言わざるを得ない。

「Save our Movies PIRACY HOTLINE」に掲載されている文章を紹介したい。

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映画は製作に係わる多数の人々が才能や努力を注ぎ込み、時間や莫大な費用をかけて一本の作品として完成させた著作物です。

このように苦心の結果完成された映画を無断で複製、販売、上映されると著作権者は安心して新しい映画を製作できません。

映画を製作している人たちが正当な対価を得られなくなれば、新しい映画を製作することができなくなり、最終的には映画を楽しみにしている人々に映画を見る 機会を減らしてしまうことになるでしょう。
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私も映画を愛する一人として、今回の件を許すことはできない。さっそくこの件をPIRACY HOTLINEに通報した。【了】

■関連情報
【関連サイト】
○日本国際映画著作権協会
○映画館に行こう!

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