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PJ: 大谷 憲史

【宮崎市議会政務調査費問題】今度は政務調査費の二重受け取り疑惑が発覚
2010年04月07日 06:15 JST


もはや市議会の自浄機能には期待できないところまで来ている(市議会がある宮崎市役所本庁舎 撮影:大谷憲史) 

【PJニュース 2010年4月7日】宮崎市議会の政務調査費問題で、4月5日、政務調査費を二重に受け取ったいの収支報告書から政務調査費を二重に受け取っていたことが分かった。いったい宮崎市議会はどうなっているのだろうか。

今回判明したのは、宮崎市議会の市政同志会(日高義幸会長、13人)に所属している外山与(あたえ)議員(58)と田嶋浩二元議員(49)の2人である。田嶋元議員は、3月9日付け記事「政務調査費で市議が夫婦旅行=宮崎」で紹介したように、政務調査費を使って夫婦で北海道旅行をした問題の責任をとり、8日付で議員を辞職している。田嶋元議員は、当時、会派の会計責任者をしていたが、どうやら今回も田嶋元議員が絡んでいた。

宮崎日日新聞などの報道によると、田嶋元議員は2004(平成16)年6月24日、宮崎市内の居酒屋で行われた会派の議会打ち合わせに出席したとして、研究研修費が支払われた。当時の会派は7人で、研究研修費は合計で2万円である。

しかし、田嶋元議員は、議会打ち合わせが行われたとされる6月24日から25日まで、福岡県を視察していたことになっていて、旅費3万960円が支払われているのである。

一方、外山与議員は、05(平成17)年2月7日、宮崎市内の居酒屋で行われた会派の議会打ち合わせに出席したとして、研究研修費が支払われた。会派7人で合計4万2000円である。

しかし、田嶋元議員と同じく外山議員は、2月6日から8日まで鹿児島市を視察したことになっていて、旅費4万7980円が支払われている。

政務調査費の二重受け取り疑惑が発覚したのである。

地元の報道によると、外山議員は鹿児島に視察に行ったことは覚えているので、会議には出席していないと話している。また、すべてを会計責任者である田嶋元議員に任せていたとも話している。

政務調査費問題でたびたび名前が出てくる田嶋浩二元議員とは、いったいどのような人物なのだろうか。

田嶋元議員は、宮崎市内で旅行代理店や有料の老人ホームなどを経営している。田嶋元議員を知るある市民は、「田嶋さんは旅行代理店を営んでいるので、議員さんの視察関係も扱っていたようですよ」と話す。

政務調査費を使った市議夫婦の北海道旅行、屋久島への妻同伴の政務視察、福岡及び鹿児島へのカラ視察疑惑、すべてに田嶋元議員が関わっている。彼が経営している旅行代理店を通していると言われても仕方がない。もし、政務調査費に関する報告書に不備があったのであれば、とうの昔に修正しているはずである。

なぜか私の手元に平成22年度の市議会手帳がある。単なる手帳で、当然、政務調査費の使い方など書かれていないので、調べてみた。

宮崎市は、3月23日に清武町を編入する形で合併した。合併特例区は、田野・佐土原・高岡・清武の4つとなり、市議も合併による在任特例適用を受けて56人となった。議員報酬に関する条例では、議員の月額報酬は58万3000円。合併特例区の議員は30万4000円。これに加えて、政務調査費として、議員1人当たり月額8万円が支給されている。

一般市民の所得と単純に比べることはできないが、政務調査費を使って夫婦旅行など、その金銭感覚は明らかにおかしい。しかも、会派の議会打ち合わせを居酒屋で行い、政務調査費で支払っているとはあきれたものである。

当時、田嶋元議員が会計責任を務めていた会派・市政同志会から、これまでに、日野輝生元議員(3月8日辞職)、田嶋浩二元議員(3月8日辞職)、日高義幸議員(現会長)、金丸万寿雄議員、外山与議員(現幹事長)の名前が挙がっている。現在、市政同志会には13人の議員が所属しているが、現職の会長や幹事長までも関わっている。しかも、日高会長は、政務調査費不正支出問題調査の特別委員会の委員でもある。

自分たちの政務調査費の問題を自分たちで調査することに、何の意味があるのだろうか。

特別委員会では、日野元議員、田嶋元議員に加え、現在の会計責任者である大野勤議員も含めて参考人招致し、実態解明を急いでいるようだが、大野議員は「ほかの2人と同列に見られ迷惑している」と委員会決定に反発している。

この大野議員の言葉に、特別委員会の実態解明の限界を感じる。

市議会事務局では、政務調査費の使途について不正があれば、市長を通じて会派に対して返還を求めるとしている。

しかし、もはや政務調査費を返還すれば良いというレベルの問題ではない。こうも次から次に政務調査費に関する疑惑が発覚し、市議会の自浄機能がうまく動かないようであれば、来年4月30日の任期満了を待たずに、すぐにでも市議会を解散し、出直すべきではないだろうか。【了】

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