PJニュース

PJ: 大谷 憲史

小噴火から1週間経った霧島山・新燃岳周辺は=宮崎
2010年04月07日 11:44 JST


一日も早く入山規制が解除されてほしいものである(えびの高原・韓国岳登山口 4月6日 撮影:大谷憲史) 

【PJニュース 2010年4月7日】3月30日、霧島連山・新燃(しんもえ)岳で小噴火が確認された。これに伴い宮崎地方気象台は、噴火警戒レベルを平常の「1」から火口周辺規制の「2」に引き上げ、火口から1キロ以内への立ち入りを禁止している。これから観光シーズンを迎え、地元では心配の声も出ている。

新燃岳は、2008年8月22日午後4時34分ごろ、約17年ぶりに噴火した。その後、火山性地震が観測されるなどしていたが、大きな変化はなかった。今回の小噴火について宮崎地方気象台は、「今のところ大規模噴火の兆候はないが、今後火山活動が活発化する可能性もある」と話している。

霧島連山は、鹿児島と宮崎の県境付近に広がる火山群の総称である。霧島山、霧島連峰、霧島火山群などとも呼ばれ、ランクBの活火山に指定されている。このランク付けは、火山噴火予知連絡会が火山学的に評価された火山活動度により行い、ランクA・ランクB・ランクCの3区分に分け、ランクAは活動度が高い火山とされている。

霧島山の最高峰は標高1700mの韓国(からくに)岳で、霊峰とされている高千穂峰(標高1574m)の間や周辺に山々が連なって山塊を成している。

1934年(昭和9)年3月、霧島山周辺の東西約22km、面積202平方kmを「霧島国立公園」として、瀬戸内海国立公園、雲仙国立公園(現・雲仙天草国立公園)とともに日本で最初の国立公園に指定された。64年3月には、錦江湾地域に指定されていた国定公園である錦江湾国定公園及び屋久島地域が編入されたことにより、「霧島屋久国立公園」となった。観光地として有名な「えびの高原」もこの公園内にあり、韓国岳登山のために、多くの登山客が訪れるところとして有名である。

手ごろに登山ができる韓国岳だけではなく、「霧島縦走路」にも大変人気があり、えびの登山口(えびの高原ビジターセンター)からは、「韓国岳〜獅子戸岳〜新燃岳〜中岳」へと、4〜5時間かけて縦走する。季節によっては、ミヤマキリシマなどの高山植物を鑑賞することもできる。

今回、その新燃岳が噴火したことで入山が規制されているが、今のところ韓国岳などの周辺の山への登山は規制されていないが、注意を要するということである。

これから春の行楽シーズンを控え、この状況が長く続きはしないかと観光関係者は様子を見守っている。そこで、4月6日、えびの高原へ向かった。

久しぶりに晴れ渡り、暑いくらいの天気である。小林市側からえびの高原へ向かった。韓国岳がはっきりと見えた。平日にもかかわらず、多くの観光客や登山客が見受けられた。

韓国岳登山入り口付近には、「新燃岳 登山禁止」を伝える看板があったが、韓国岳登山は規制されていなかった。登山に相応しいとは言えない服装だったので、韓国岳の隣にある「賽(さい)の河原」と呼ばれている硫黄山(標高1310m)に登った。登ったといっても途中までは階段があるので、韓国岳から見れば丘に上がったという感じである。

風が気持ち良かった。硫黄山は韓国岳とは対照的な山で、賽の河原と呼ばれるとおり、ゴツゴツの岩がむき出しで、まるで地球とは別の惑星に来たような感じを受ける。火口を一周した。韓国岳ほどではないが、見晴らしが良かった。1時間もあれば十分に楽しめる場所である。

再び韓国岳登山口に戻って車を走らせると、野生の鹿たちに出会った。

春から秋にかけて、野生のシカたちが山から下りてくる。国定公園内なのでえさを与えることはできないが、とても人に慣れている。しばしの間、鹿たちが草をはむ様子を眺めていた。鹿の多くは遊歩道の近くに出没するが、道路に出ることもある。徐行しながら車窓越しに鹿を眺めたり、路肩に車をとめてデジタルカメラのシャッターを押したりと、楽しみ方はそれぞれだが人気者の鹿である。

このように自然豊かな霧島連山ではあるが、それでもランクBの活火山である。自然の脅威の前に、私たち人間は無力である。これから大型連休(ゴールデンウィーク)を控えて観光客離れが懸念されるが、一日も早く収まってほしいものである。

■関連情報
【YouTube動画】
○小噴火1週間後の新燃岳周辺
○生駒高原の菜の花
○えびの高原で出会った鹿たち

PJニュースは一般市民からパブリック・ジャーナリスト(PJ:市民記者)を募り、市民主体型のジャーナリズムを目指すパブリック・メディアです。身近な話題から政治論議までニュースやオピニオンを幅広く提供しています。

PJ募集中!みなさんもPJに登録して身の丈にあったニュースや多くの人に伝えたいオピニオンをパブリックに伝えてみませんか。



関連記事:
タグ:
pagetop

PJ 記者