PJ: 大谷 憲史
航空自衛隊新田原基地で「ランウェイウォーク」開催
2010年05月02日 07:20 JST

「ランウェイウォーク」は国防について考える良い機会でもある(新田原基地航空祭・宮崎県新富町 08年12月 撮影:大谷憲史) 
【PJニュース 2010年5月2日】普天間基地移転を巡る政府決定が今月下旬に迫る中、米軍再編に伴う日米共同訓練を本格的に行うための大規模な改修工事が航空自衛隊新田原(にゅうたばる)基地(宮崎県新富町、米沢敬一司令)で行われている。今月末には、仮滑走路の建設工事が完了する。それを記念して、来月、新田原基地では初めてとなる「ランウェイウォーク」が計画されている。
2009(平成21)年7月に発表された「民主党政策集INDEX2009」について、民主党関係筋が普天間基地の移転先として航空自衛隊新田原基地と福岡県の航空自衛隊築城(ついき)基地(福岡県築上郡築上町)の名前を挙げたことで、一時期地元は騒然となったが、その後、この報道は否定された。
しかし、米軍再編に伴い、新田原基地における日米共同訓練が回を重ねるごとに規模が大きくなっていることは事実である。09年2月に行われた「第4回日米共同訓練」では、訓練に参加した米兵80人のうち、基地内に泊まれない60人が宮崎市内の民間ホテルを使ったことが大きな問題となった。
訓練の規模拡大で、地元の不安は高まるばかりだが、同年6月からは新田原基地の大規模な改修工事が始まった。2012年3月までに、仮滑走路の建設、200人の米兵が利用可能な4階建て宿舎の建設、滑走路等のかさ上げ工事などが年度ごとに行われる。
昨年度内に完成予定であった仮滑走路は予定を大幅に遅れて、今月末に完成する。既存の滑走路の南側に並行して造られ、長さ2700m、幅45mである。この仮滑走路の建設に伴い、雨水・排水対策として、調整池の新設・改修なども行われ、「滑走路等の測量、土質等調査及び設計:約3億円」「滑走路の改修工事期間中一時的に航空機が離着陸できる仮設滑走路の整備:約23億円」「仮設滑走路の整備に伴う排水対策としての調整池の整備:約11億円」の計約37億円が計上されている。
この仮滑走路の完成を記念して、6月13日にこの仮滑走路を歩く「ランウェイウォーク」が予定されている。ランウェイとは滑走路のことで、新田原基地では初のイベントとなる。
イベントは2700mの仮滑走路の端から端までの一周する約6Kmのコースで行われる。このほかに、基地保有の航空機及び車両の地上展示、完成した新管制塔の見学、基地太鼓部による演奏や、地元新富町などからは屋台が出る。多くの人々でにぎわうことだろう。
しかし、このようなイベントの中でも改修工事は続けられ、今後は200人の米兵が利用可能な4階建て宿舎(約6億円)を建設するとともに、大型輸送機が離着陸できるようにするための滑走路等のかさ上げ工事(約45億円)などが、2012(平成24)年3月までの完成を目指して行われる。
これらの工事が完了すると、間違いなくこれまで以上の規模の日米共同訓練が行われることになる。滑走路を見渡せる眺鷲台(ちょうしゅうだい)では、「新田原基地を米軍基地化にするな」と、住民たちが反対運動を展開している。
現状において新田原基地と築城基地は、有事の際に米軍が普天間基地の補完として展開することになっている。普天間基地だけではなく、国内の自衛隊基地の動きにも目を向けなければならない。
新田原基地では、随時基地の見学を受け付けているが、滑走路を歩くことはめったにない。この「ランウェイウォーク」を利用して、国防の現状について知るのもよいだろう。
なお、「ランウェイウォーク」に参加するためには、駐車場の関係から事前に申し込みを行う必要がある。詳しくは、下記の「新田原基地ランウェイウォークのお知らせ」を参照のこと。【了】
■関連情報
【関連サイト】
○新田原基地ランウェイウォークのお知らせ
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