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PJ: 高橋 清隆

わたしがマスコミ批判の本を出したワケ、『偽装報道を見抜け!-世論を誘導するマスメディアの本質-』
2008年10月04日 07:20 JST


 

わたしはこの度、『偽装報道を見抜け!--世論を誘導するマスメディアの本質--』(ナビ出版)を上梓(じょうし)した。近年、テレビや新聞をにぎわせた社会事象の顛末(てんまつ)を例示することにより、支配装置としてのマスメディアの本質を浮き彫りにしていくという内容である。

同書が扱う事象は多岐にわたる。食品偽装事件や年金問題、地震と原発事故、地球温暖化、地方分権、植草事件や宮崎勤事件、秋葉事件、銃規制や少子化問題など。これらの報道がいかに欺まんに満ち、国民生活を殺伐とした状況へ導いているか分析したつもりである。

わたしが筆を執ったのは、このままではわが国は奴隷のような社会にされてしまうと確信したからである。現に秋葉事件以降、不可解な殺人事件は毎日起きている。家族間や「ワー・プア」若者による犯行との発表も、うそだと確信する。

推薦文を寄せているのは、報道被害者の植草一秀元教授である。国家権力とマスコミがグルであるとみなす本書の趣旨を象徴する。読み進むにつれ、マスメディアが描く正邪が、実は逆であることに気付くだろう。

近ごろジャーナリズム批判の本はたくさん出ているが、どれも「真のジャーナリズム精神を」との主張を展開する。しかし、そもそもマスメディアは民衆をだますために発明されたのであり、ジャーナリズムは今日も本来の目的を終日発揮しているというのがわたしの解釈である。

報道がろくな結果を生んでいないことは、少し振り返っただけでも明白である。戦前は国連総会で席を蹴(け)って帰国した松岡洋右を英雄扱いして孤立を招き、戦中は大本営発表でおびただしい数の命を不要に葬り、敗戦後は一転、自虐史観を植え付けた。戦争を起こしたのは日本が悪かったのであり、神道を基調とした日本の伝統文化そのものが悪なのだと。

米国からの独立を目指して資源外交に奔走した田中角栄を金脈問題で失脚させ、東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大や円の基軸通貨化構想が浮上すると従軍慰安婦や閣僚の靖国参拝を騒ぎ立て、アジアの融和に水を差す。プラザ合意後にマネーゲームを特集してバブルをあおり、バブル崩壊後は構造改革を大合唱して今日の疲弊した社会状況をつくった。

あなたはこれを偶然と思うだろうか。記者が不勉強な結果だと。わたしはそう見ない。記者クラブ制や電波の許認可制などを通じ、記者が御用作文業としてシステムに組み込まれていることが問題なのではあるまいか。

自分で書評を出すという格好悪いことをしなければならないのも、マスメディアが本書を紹介する可能性は極めて低いからである。今のところ新聞やテレビを使った情報操作は完ぺきである。

ICチップ入り「年金カード」導入や児童ポルノ禁止法改正、人権擁護法案の再提出、国民投票法の施行など、物騒な動きが始まろうとしている。世論誘導により、これらの実現を巧みに促しているのがマスコミである。

本書を通じ、1人でも多くの国民に報道の本質を理解してほしい。「すべて宣伝だ!」と。さもなければ、われわれの子孫に未来はない。【了】

■関連情報
同書の構成と扱う事象
第1章 食品偽装事件という偽装報道
不二家事件、毒ギョーザ事件、消費者行政の一元化、JT・生協たたき、松岡大臣の死

第2章 不祥事宣伝で政府機関も優良企業も外資へ献上
耐震偽装事件、年金問題、道路公団・郵政民営化、ダイエー・日興コーディアル買収、三菱自動車・日航不祥事、ノーパンしゃぶしゃぶと金融ビッグバン

第3章 恐怖をあおり、国民の「意志」で安全破壊を促す
ボンバルディア機事故、地震報道と原発つぶし、CO2温暖化説のうそ、地域主義の地域軽視、医療トラブル、イージス艦「あたご」衝突事故

第4章 体制維持のためねつ造事件を伝えるマスコミ
植草事件、御殿場事件、秋田児童連続殺人事件、宮崎勤事件、神戸少年事件、和歌山毒物カレー事件、三浦事件、光市母子殺害事件

第5章 自国民を「浄化」に導くマスコミ
銃規制、「条約刑法」と共謀罪、少子化対策、家庭内暴力、秋葉事件、2党「対立」、正邪の倒錯

〈補論1〉民主主義におけるマスメディアの役割
〈補論2〉映画・ドラマの役割

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